もう幾つ寝ると 海開き? ~綺羅 星のごとく 夏 淡路島~

ANAGA Diary vol.09もう幾つ寝ると 海開き? ~綺羅 星のごとく 夏 淡路島~

梅雨が明けると、いよいよ夏本番を迎えます。

今年も淡路島の浜辺は、多くの海水浴客で賑わうことでしょう。
照りつける日差しをはね返す、波 波 波。
湧き上がる入道雲の下、キラキラ輝く白い砂浜からは強い生命力を感じます。

そんなエネルギーに魅せられてか、夏の海に思いを寄せて、古今東西たくさんの唄が作られてきました。

少し時代が古くなりますが、尋常小学校唱歌

『われは海の子』
われは海の子白浪の さわぐ磯辺の松原に
煙たなびく 苫屋こそ 我が懐かしき住み家なれ

生まれてしほに浴して 浪を子守の歌と聞き
千里寄せくる海の気を 吸いてわらべとなりにけり


 耳慣れない言葉を多く含みながらも、
日本の歌100選に選ばれるなど今なお広く愛されている名曲です。

南あわじ市慶野松原は、その歌詞を彷彿とさせる風光明媚な浜辺です。
白砂青松。
白い砂浜に寄り添うように黒松原が2.5キロにも広がります。
その数は5万本を超え、樹齢数百年という老木も多く、
その美しさは日本の渚百選、日本の夕陽百選にも選ばれています。

しかし残念ながら、中には松食い虫の被害に合い、命尽きた松も見られます。
けれども、その切り株から、また落ちた松ぼっくりから、新しい命がたくましく息吹いています。

キラキラと天に向かう松の幼木

幼木ながら、すっくと立つ姿からは、浜を守るという強い矜持が感じられます。

梅雨の中休みの浜辺には、まだ誰も戯れる人はなく、渚はどこか退屈しているようにみえました。
砂浜は既に痛いほど熱く、青い空は弾ける笑顔を待ち望んで高く澄んで広がっていました。

それならば、三時のおやつに 洋梨をひとつ


浪の『子守唄』に聴き入る『海の子』達を座らせてみました。

首を長くして友を待つ『海の子』達もいます。

あわじ花さじきでは、三尺バーベナや珊瑚樹が満開です。

耳を澄ますと小さな虫達の羽音が聞こえてきます。
千客万来、花畑は、もうすでにお客様が押し寄せています。
お品書きは、もちろん採れたて蜜いろいろ。

そっと静かに「いただきます!」

見上げれば、青い空に、ひょっこりとうさぎ雲。

一期一会の夏を、のんびり眺めています。

七夕飾りが見られる頃になりました。
今年の七夕の空模様はどうでしょうか?

淡路島には星空が美しく見えるスポットも数多くあります。

夏の夜空に星をさがすのも、またこの季節からの美しい贈り物です。
浜辺に小さな笹を飾り、砂に願い事を描くというのも、また一興ではないでしょうか。

綺羅星は、もう、そこかしこで輝いています。